女性自身 2004年2月17日号 (2月3日発売)

徹底検証『プライド』収録事故
木村拓哉顔面蒼白
私は見た「ファンの血まみれ顔」と竹内結子

米では死亡事故も
エキストラのファンに向けて絶対やってはいけない行為を―――

このドラマのため、スケートの練習をした。ホッケーシューズも買った。スティックさばきも上達した。でもいちばんしてはいけないことが何か、知らなかった。

「パックが命中した女性は、ダラダラと口から血を流していました。ハンカチで押さえていましたが、どうしてあんなにと思うぐらい、けっこうな血の量だったんですよ」

ドラマ 『プライド』 の撮影中、木村拓哉(31)が起こした事故を目撃した女性は、興奮気味にそう話す。

1月20日、拓哉が打ったアイスホッケーのパックが、エキストラとして観客席にいたファンの20代女性を直撃した。フジテレビ広報部は 「大変申し訳なく思っております」 とコメントを発表。拓哉が所属するジャニーズ事務所も 「誠意ある対応をしたいと思います」 と、事故を認めているが、そのときの詳しい状況はなかなか伝わってこない。本誌は、当日そこで事故を目撃した、複数の人から、当日の様子を聞くことができた。現場では、何が起こっていたのか。徹底検証してみた。

「その日は、新横浜プリンスホテルのスケートセンターで撮影がありました。この日のエキストラの集合は11時で、入場は12時半ごろ。撮影が休憩に入った午後3時ごろかな。木村さんが、リンクに出てきたんです」

観客席のエキストラには、ファンクラブ会員が多く参加していた。この日は全体で約1400人が集まった。

「私は、ほかの日の撮影にも参加しましたが、木村さんは、空き時間を見つけては、パックをスティックで打って浮かせ、はね上げるという練習をよくしていました」

その練習をやっていたときに、ファンの誰かが 『こっちにパックを打ち込んで』 というように拓哉に言ったという。

「木村さんは、その声に応えて、リンクと観客をへだてる透明のフェンスを越すように、山なりでゆっくりした速さのパックを打ち込んだんですね。一人が、それを偶然キャッチ。それから盛り上がっちゃって、木村さんが打ち込むたびに、キャッチしようと大騒ぎになったんです」

何度も歓声が上がった。拓哉としては、ファンサービスのつもりだったのだろう。ところが、繰り返しているうちに、悲劇は起こった。

「木村さんが最後に打ったパックが、20代の女性の口を直撃しちゃって、唇を切ったので、出血もひどかったみたい。スタッフが慌てて飛んできて、彼女はスタッフに支えられて場外へ出て行きました」

別の目撃者によると、そのとき、観客席には、共演の竹内結子(23)もいたらしい。

「あのとき、たしかに観客席に竹内さんもいましたよ。ファンの女性と竹内さんを比べるわけじゃないけど、もし、竹内さんに命中しちゃってたら、木村さんはどうしただろうなんて思っちゃいました」

竹内の事務所に確認した。
「たしかに、竹内は観客席にいましたが、収録前だったので定位置にはついておらず、ケガをされた方の近くにはおりませんでした。ですから、竹内自身は危険な状況にあうことはありませんでした。事故が起きた場所からは離れていたので、状況がよくわからず、驚いたり、慌てたりということはなかったそうです」

幸運にも難を逃れた竹内。いっぽう、不幸にもケガをした女性は、すぐに病院に運ばれ、手当てを受けた。首のレントゲンや脳の精密検査には異常がなかったが、唇の裂傷と前歯を1本折っていたという。入院の必要がなかったのは、不幸中の幸いだった。

自分の引き起こしたことに気づいたとき、拓哉はどうしたのだろうか。

「ケガをさせてしまったことに気づいた拓哉さんは、ビックリした表情になって、自分の顔に手をあてて何度も 『大丈夫? 大丈夫?』 と叫んでいました。うなだれたり、溜め息をついたり、スティックで壁をたたいたり、リンクに大の字になって寝ころんだりもしてました。自分を責めていたようで、見ていて痛々しい感じがしました。拓哉さんのしたことは不注意かもしれませんが、決してふざけてやったんじゃないんです」

別の目撃者も、
「私のところからは、よく聞こえませんでしたが、拓哉が心配して慌てて何か言っていることは、わかりました」
「木村君は何度もスタッフやマネージャーのところへ行って、ケガをした彼女のようすを聞いていたし、空き時間には必ずやっていた練習もせずに、うなだれて、ベンチに座り込んでいましたね」

そうこうしているうちに、共演の市川染五郎(31)もリンクに入ってきた。

「市川さんが 『どうした?』 と声をかけたので、拓哉さんは身振り手振りで状況を説明していました。染五郎さんは、拓哉さんの左胸をポンとたたいて、励ましていました。その後、少し元気になったようで、ほかのファンのために笑顔も見せてくれたんですよ」

目撃者はその多くがファンだけあって、拓哉をかばう発言も多く聞かれた。

「長時間のロケ中、文句ひとつ言わず、スタッフの指示に従うファンに対して、拓哉は氷をスティックでたたいて、ファンが退屈しないようにアピールしたり、ロケの最後には、必ず自分でお礼を言ったりしています。パックを打ち込んだのも、その一環のつもりだったのだと思います」

しかし―――アイスホッケー・ジャーナリストの神戸達夫さんは、こう指摘する。

「どんなにゆっくりでも、人に向けてパックを投げたり打ったりするということは非常に危険です。パックは直径7・62cm、厚み2・54cmで重さは156〜170グラム。硬質ゴムでできているので、すごく硬い。しかも、氷の上では、冷えてさらに硬くなるんです。プロ選手は、プロテクターをつけた上からパックが当たっても、打撲や骨折をすることが珍しくありません。ですから、プロは、素人にパックを投げるなどということは絶対にしません。

実際、NHL(アメリカ・カナダのプロアイスホッケーリーグ) は死亡事故が起きています。’02年3月の試合で、フェンスを越えたパックが、13歳の少女のこめかみにあたり、彼女は頭蓋骨骨折を負った末、2日後に亡くなっているんです」

それほど危険なものだということを、拓哉は自覚していただろうか。

「主演ですから、拓哉はリーダー的な存在になっていて、みんなを盛り上げようと一生懸命なんです。ただ、仲間意識を盛り上げようと、ほかの出演者のほうへパックを打って、驚かせて遊んでいたことがありました。当たらないように狙いを外して打っていたようですが、危険性をわかっていなかったと言われても仕方ないでしょう」 (別の関係者)

出演者はパックが目に当たらないようにフェースガードをしている。しかし、エキストラは当然、フェースガードもない。まかりまちがえば、大変なことになっていた可能性もあるのだ。

ドラマが始まる前、拓哉は 「僕にとってのプライドは、逃げないこと」 と話していた。

この事故で、所属のジャニーズ事務所はコメントを発表したが、拓哉本人の肉声はまだ、聞こえてこない――。


キムタク パック事故 - 2chライブラリーに戻る