フリクリ 鶴巻和哉監督 オーディオ・コメンタリー
オーディオ・コメンタリーは、北米版DVDに収録されてる模様
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第一話 「フリクリ」

ハイ、監督の鶴巻です。最初のマミ美のセリフは、(打つべし打つべしとか言うところ) あしたのジョーって言う漫画を引用しつつ、パロって。最初はボクシングのセオリーの話なんだけど、いつの間にか野球の話になっててしかもちょっと間違えてるっていう。そういうマミ美の抜けた感じを。

左利き右利きって言うのがこの後から重要な表現になってきて、マミ美は左利きじゃないんだけど左でバット振るわけよ。それはなぜかと言うとナオ太の兄が左利きだったから。ハル子も左利きだったり。ナオ太は右利きで重要ってことはないんだけど、分けて書いてる。左利きの人の力、左利きの人のイメージと右利きの人のイメージの差を出したかった。最後までそう書いている。

「監督は右利きなんですか?」
右利きです。なんか左利きの人にあこがれる。
「なんか特殊な能力を持っているとか?」
能力っていうか性格にあこがれる。左利きの性格はうらやましい。左利きの人はひょうひょうと生きてる感じがする、悩みねえんじゃねえの、って。

「ガイナックスの人で左利きの人は?」
ずいぶんいなくなった。前田真宏っていう青の六号の監督やった人左利きだし。
「性格ひょうひょうとしてますか?」
してますねえ。樋口真嗣さんっていう特撮監督も左利きだし。左利きの人はうまいこと生きてる気がする。うらやましい。

(ハル子が「いただきマンモスー」でベースを回すシーン)
ほら、左利き。
「ハル子の声優さんについて教えてください」
昔ガイナックスが作ってた 「彼氏彼女の事情」 で、背のちっちゃな美少女の声を当ててた。それで賛否両論が起こった。美少女の声じゃない、って言う意見もあって(笑)。僕とか庵野監督は気に入っていた。

最初ハル子のキャラは固まっていなかった。単に大人の女性でわがままで、ぐらいしか決まっていなかった。メチャクチャにしたいと、大人の女性でわがままで尚他を翻弄する、だとエヴァのミサトと変わらない。みんなに説明してもミサトみたいな感じ?って返事が返ってくるの。ミサトではない、と思って。どうすればミサトじゃないことが伝わるかな、と考えた時、カレカノのつばさの声の人が声って言ったらじゃあメチャクチャなんだねって言われて、新谷真弓さんがハル子だったら、って考えていって、ハル子のキャラができていった。

つばさっていう美少女については賛否両論だったけど、ハル子については批判が出ていない。当て役だから当たり前かもしれないけど、やっぱり合ってるんだなあ、って。独特の声で独特の喋り方だけど合ってるなあ、って。

(ナオ太をぶん殴って色々した後、役立たず!、と言ってハル子が去っていくシーン)
一応よくあるボーイミーツガールをどう変えられるかってのを考えて、轢かれたらどうかな、ギターで殴られたらどうかな、ではちゃめちゃな感じをだして。ボーイミーツガールなんだけど、そう見えない。

角ってのは割と最後にアイディアが出たんですよ。で、シナリオの第一項の時になかったぐらい。そのアイディアが出た時には、あ、これうまくいける、って思った。
「角はどういう意味があるんですか?」
二話で出てくるんだけど、脳味噌がなくなったって言うのが出てくる。でも 「脳味噌がなくなった」 だと外面からは分からない。言葉でしか説明できないから、角が生えたらどうかな、っていうのを思いついた。

榎戸さんはそういう性的なものと引っ掛けていくのが好きな人なので。そういう性的な隠喩になっておもしろいと。
「この作品には性的なものがたくさん出てきますね」
榎戸さんがやってたウテナでも出てきた。榎戸さんは好きだけど、俺はそんなに好きじゃない(笑)。意図的に入れようと思ってないけど、榎戸さんは意図的に入れてくる。結果的に入れて良かったと思っている。自分のアイディアだけでやってたら薄っぺらになってたと思う。

(写真、わざわざ見なくてもいいよ、知らないよ友達と遊べよ!)
前半はガチャガチャした感じなんだけど、こういうのも好きで。しんみりとしたのも好きなんで、そういうのがメリハリ無く入っているといいな、と思う。
「背景とかがきれいですけれど、監督はこだわるんですか?」
背景は色がガチャガチャしていないけどちゃんと書かれている。他ではあまり無いけれど。

(Come Down)
「この漫画のシーンすごい特徴がありますね」
ここは会話、食卓で四人が延々と会話している。それだけだから大しておもしろい絵にならないと思った。どうしたらこのシーンをおもしろくできるかな?と考えて漫画のコマみたいにして、それをカメラワークで追ってみせる。で、テンションも上がっておもしろくなるかな、と実験的にやってみた。漫画のコマで中のキャラが動いたらおもしろいな、と。

「苦労したシーンは?」
セルだとできないんですよ。デジタルでも、ものすごい容量を食っている。デジタルの撮影の方からは、無理です、といわれたけど、何とか間に合わせてくれ、と言って間に合わせてもらった。二度とやらないでくれって言われた。このシーンはすごい大変で、すごいデータの量らしい。白黒で、止まってる絵だから楽だろうと思っていると、すごい大変だったらしい。

(エッと、医療器械を作ってるとか言ってますけどー)
「これってミユミユと話してるんですよね」
話してるって言うか、ミユミユの脳味噌を通じて向こう側にいるものにチャネリングしている。ハル子の上司に当たる人と喋っている。現状報告している。あやしさが表現されている。

今年はイチローがいたから、野球のうまい人がアメリカに行くって言うのを自然に見れたけど、このときはそういうのは無かった。
「タイミング的に合いましたね」
日本だと中学生で野球がうまいと有名高校がスカウトする。最初はそういうのを考えていた。有名な高校に県外に行く、と言うのを考えていたんだけど、わかりにくい、って言われて、アメリカでいいんじゃない、って榎戸さんが言った。

「NEVER KNOWS BESTってなんなんでしょうか」
僕の持っている絵葉書で、ジョイントロンドン、って落書きしてあるタバコのアップの写真を持っている。それは印刷ではなくて手書きされている。それがかっこよかったから真似した。日本にそういうブランドのタバコがあるわけではありません(笑)。
「歌のタイトルかと思った」
意味があってるかどうか分からないけど、ベストな方法を誰も知らないよ、というマミ美のノーフューチャーな人生あきらめてるニュアンスが出てるかなあ。

(Advice)
この腕輪がカチャカチャなるのは、もうちょっと不思議な感じにやりたかった。最後までひっかかってくるって言う設定してた。フリクリにロボットを出したかった。でも話を読むと別にロボットが出てくる理由が無いんですよ(笑)。でもプロット上に出したかった。それで頭から出てくるっていう無理やりな理由を作った。榎戸さんからは、ロボット要らないよね(笑)、って言われた(笑)。

「ロボットの顔がテレビっていうのは監督が考えたのですか?」
いわゆるジャパニーズアニメロボットっぽくないやつにしたい、頭が真四角なもの、って言うのは前から考えていた。それじゃあ淡白だから、四角いもの、でテレビにした。

「制作期間はどれくらいかかった?」
企画から六話完成まで2年くらい。実際の製作だと1年半くらい。
「その間監督はプロダクションIGに行ったり来たりでしたか?」
月に一回ぐらい半月ぐらいずーっといて、またガイナックスにいて。

「このピロウズってバンドは日本では有名なんですか?」
いや、全く有名じゃない(笑)。ほとんどの人は知らないと思う。ベテランのバンドで15年くらいやっている。ふじん(←よく聞き取れず)が好きで、ちょっと前から知ってて、普通のクラシックじゃなくて、こういうバンドミュージックにしたくて、1から発注するよりも好きなバンドを使わせてもらえないかって言ったら好意的にOKOKって乗り気で認めてくれたので、全部使わせてもらっている。他にも使いたかったけど、全部は使えなかった。

「フリクリを通じてピロウズがメジャーになったとか」
かなー、と思うけど実際は・・・
「このベスパは誰の?」
私のです。
「監督乗られるんですか」

第二話 「ファイスタ」

(この前神様を見た)
「これは昔のシーンですか?」
そうです。ちょっと前。アメリカでは流行ってないでしょ。こういう携帯のゲーム。
「ゲームボーイ、流行ってます」
日本では小学生みんな持ってる。
「高校生のマミ美が持ってるってのは変なんですか?」
高校生でも持ってる人は持ってるだろうけど。女子高生は忙しいから、一人でこんなことやってなくてもいい、それなのに持ってるのはマミ美の孤独、友達がいないのを表している。

(はいじっとしてーほら、脳味噌写ってない)
これが最初に言った、脳味噌が無くなる、って言うか頭に穴が開いた。空間が空いた。その向こうからカンチが現れた。それを絵で表現するにはレントゲンかなあ、で、レントゲンを出した。頭にブラックホールみたいに穴が開いて、その向こうからカンチが現れる。ハル子はそこから欲しいものが現れると思ってナオ太に付きまとっている。その目的のものは最後に現れます。

「今のファイスタ、ってのはどういう意味ですか?」
さっきマミ美がやってたファイアースターターっていう架空のゲーム。悪魔の街が増えていく、一人でどんどん街が大きくなっていってしまう、それを放火して、悪魔の街を少しずつ街の大きさをコントロールしていく。
「恐いゲームですね」
そのファイアースターターを縮めてファイスタ。

(たまには息抜きしたいよなーテレビ君)
「この頃はまだカンチって名前が無かった」
そうですね。
「タッくんは猫の声してない」
タッくんの声はナオ太と同じ声優さんがやっている。その人は猫っぽい声も出せるんだけどキャラクターが猫っぽく無いので、ただ、なー、と泣いてくださいと言った。リアルな猫っぽくしても面白くないなと。

「ナオ太の声優さんは?」
フリクリでは珍しくプロの声優さん。主役とかはやったことはないけど、オーディションで。最初は子役でもいいかな、と。ナオ太と同じくらいの12、3歳くらいの子にやってもらってもいいかな、と思ってたけどちょうど頭よさそうな声で、クールな感じで、プロの声優さんに任せた方がいいだろうと。

(ベスパの修理にガンダムを使うシーン)
なんか変な感じにならないかなあ、と。ギャグなんだけど。あそこはアニメーターが、こんなのどう、でやった。変なのが部品にならないかな、と。ベスパはただのベスパじゃないぞ、って。

「監督のベスパはどうなんですか?」
2年くらいたつけど実際乗ったのは半年ぐらいでずーっと壊れている。壊れっぱなし。また直さないと。
「エンディングに出てるのは?」
あれは買ったばっかりなんですよ。買ったばっかりで、あれで使ったから壊れたのかもしれない。倒したりしたから。

マミ美の、「神様」 っていうのはアメリカ人には分かり辛いけど、日本人は自分の頼りたいものは全部神様にしちゃうんですよ。キリスト教的な神ではない。
「日本は宗教があまり無い国だから」
何でも神様っぽく考えてしまう。

(あとつけてきてよかったっす)
「このシーンすごいデフォルメされていて」
日本のアニメーターはパートごとに別れているんだけど、中にはこういう癖のあるアニメーターがいて、この人はうまいんだけど癖がある。使いどころがむずかしくて、今回無理やり使っちゃった。僕はこういうのは嫌いじゃないんで、作監と相談して、こうしちゃえ、って。よくみると、キーアニメーターによって絵柄がちょっとずつ違う。ディズニーとかだとそういうのは無いんだろうけど。

「釈ちゃんってのは釈由美子」
このころは有名じゃなかったんだけど、この後有名になって。
「だけど監督はすでに」
好きだったと(笑)。
「(笑)」
「これのおかけで有名になって(笑)」
いや、それはない(笑)。

木曜スペシャルってのは昔よくテレビであったUFOとか宇宙人の特集とか、そういういかがわしいのをさもドキュメンタリーらしくやってた。
「やらせだってわかってたんですか?」
いや、このときは半々、どっちなんだろう、って子供のころは、どっちなんだろう、って。
「今もやってるんですか?」
もうやってないですね。

「マミ美はどうしていじめられてたんですかね?」
うーん、、日本の場合はいじめに特別な理由は無くてちょっと性格が暗い、とか、ちょっとかわいい、ってだけでいじめられたりするし、些細なことでいじめが起きる。よくないことだけど、現実にある。
「今でもいじめはあるんですか?」
あると思いますよ。

アメリカでも高校生はタバコを吸っちゃいけないんだよね?
「吸っちゃいけません」
日本でもいけません。
「アメリカは18歳から」
日本と一緒だね。
「お酒が21、日本は20ですよね」
まあ日本でも高校生でタバコ吸ってる人は相当いるよね。
「アメリカも一緒ですね。日本だと自販機で買えちゃうから」

アメリカで昔ロールプレイングゲームをやってて、そこに出てくる神様とか復活の儀式とかで、現実と混同して殺人事件がアメリカであったと思う。
「ダドュエルスティド関係かな」
それからヒントを得て、ゲームの中の神様を本当にいると信じたくて、無理やり信じ込んで放火をする女の子の話を書いた。

「背中に3って書いてあるのがお兄さん」
そうですね。
「顔が見えない」
最後まで見えない。日本では3って言うのは野球では重要な背番号なんですよ。長嶋茂雄っていう野球の神様がいて。

「エンズビルってのは意味があるんですか?」
小説の中に出てくる、SF小説に出てくる悪い神様の名前で、単に名前が好きで使った。なんとかビル、って向こうでは街、って意味ですよね。最初聞いたとき街の名前みたいだと思って。

(Advice)
「今度はもっと大きいのが出てきますね」
右手しかないんですよこいつ。なぜかというと、一話で左手のやつが出てくる。一話でカンチに食いついてきたのはこいつなんだけど、ナオ太の頭から出る時に、左手だけちぎれちゃった。その残ってるやつが今出てきた。
「最初は掃除機みたいだなあと」
最初はポットだったんだよね。デザインされたオシャレなポットが元ネタだった。
「テレビとかポットとかアイロンとか家電が多い」

(兄ちゃん)
「ナオ太のセリフとカンチが赤くなるのって関係があるんですか?」
赤くなったカンチはナオ太のあこがれたお兄さんのイメージ。理想の男。緑の感じはナヨっとしたこき使われる男なんだけど、赤は強い男。兄貴になったわけではないんだけど。このところまで見た人は、兄貴はアメリカに行ったんだけど、改造されてカンチになった。という噂も立った。意図的にお兄さんと赤いカンチを同じように見えるようにしている。

(カンチがマミ美の頭をなでるシーン)
今のも、小学校の時のマミ美とお兄さんとの対になるように。今の意味は分かるのかなあ、こうとぐろを巻いて。
「日本のアニメを見ている人は分かる」

猫八、子猫っていうのは、形態模写の人。猫の声とか動物の声を声だけでやる。親子なんですよ。年末年始の番組に出てくる。本物っぽい。

第三話 「マルラバ」

鶴巻です。
「今回はニナモリが中心の話ですね」
一話でハル子、二話でマミ美、三話でニナモリ。最初からそういう構成になっていた。
「ニナモリの声優さんは初めての人なんですか?」
アニメは初めて。子役で3歳から芸能界でベテラン。ハル子の声の人よりもベテラン。最初から全然問題が無かった。

「マルラバの意味は?」
学園祭の劇が、長靴を履いた猫。日本では有名な話。その中に王様を騙して、王女を結婚させる。騙す時に、自分はカラバ公爵だ。と言って騙す。うそで固める。カラバ公爵をフランス語読みすると 「マルキドカラバ」 になる。それを縮めて 「マルラバ」。それとナオ太とニナモリが小さな恋人になるので、ラバー、と言う感じ。

「ナオ太の頭は毎回違うものをつけている」
そうですね。
「絆創膏から」
毎回頭からはみ出るので、それを色々隠す。

「シリーズを通じて猫が出てくる。特別な思い入れが?」
猫が好きなんですよ。今回フリクリを作るに当たって自分の好きなものだけを出そうと思った。だからベスパが出てくるし、リッケンバッカーのベースが出てくる。テレビが頭に載っているロボットがでてくる。だから猫もたくさん出そうと。
「監督の宝箱みたいな」
そうですね(笑)。

「今回アメリカに来ていただいて、英語版のアフレコの作業を何日か見ていただいてどうでした?」
日本とはやり方が違うので最初戸惑ったけど、ハル子の声の人がすごい声が似ている。それが良かったと思った。人の作品で英語に吹き返された作品を日本で見るとイメージが違ってたりすることが多い。今回声優さん、声の質にこだわったのでそこは譲れないな、と思っていた。
「イメージは近かった?」
相当近かった。声の質が似ていた。

「カンチが作っているものって自分の頭なんですか?」
一話でハル子に叩き割られて飛び散った。ニ話で川原のあたりで破片を探している。三話で作っている。小ネタを引っ張っている。
「ダンボール被って」
ちょっとハゲっぽい、押入れの中でこそこそ恥ずかしがっている。ハル子が、ダンボールでいいだろ、って被せた設定。フタが開いているんで日本のサザエさんでああいう髪型なんですよ束が三つあって割烹着着ているからサザエさんっぽくていいね、ってスタッフと話した。

「ここの頭がぶつかるシーンもCG」
CG使ってモデリングで一回やって参考に作画している。背景は3Dで。そういうのは普通大事なシーンで使うんだけど、どうでもいいシーンで。しかもキスしないと(笑)。

途中でインターミッションではいる、フリクリ!!ってやつも毎回違って。実写とか使って。実写を加工したり素人アニメっぽい、自主映画っぽさを出した。
「フリクリ!!って言っている声優さんは誰?」
ハル子とマミ美とニナモリ。

「カレーネタが多い」
さっきの左と右と同じで、ハル子は辛いのが好きだけど、ナオ太は苦手。それでハル子とナオ太の性格の違いを出している。左利きの人はうらやましい、ひょうひょうと生きている。辛いのが好きな人はうらやましい。僕も辛いのが好きだけど、辛いのが好きな人はそこが無いというか。自由な印象があるので使った。勝手にそう思ってるだけなんだけど(笑)。

「監督はこの中ではナオ太に一番近い?」
そうかなあ、、そうですね。
「懐かしい、シャンプーハット」
(笑)。

「子供ってこういう栄養ドリンクを飲むんですか?」
いや、事情があって、、言っていいのかな(笑)。当初一瞬で栄養が取れるっていうやつが、スポンサーについてくれるって話があって、じゃあ出しましょうってなった。最初は缶ジュースかなんかだった。だけど、なぜかスポンサーが流れちゃって(笑)。ちょっと変になっている。すごい凝っている。本物のアルミのやつをばらしてCGにして作った。
「騙された(笑)」
騙されました(笑)。

(タッくんのカレー弁)
「ここでもカレーが」
延々とカレーとか猫とか引っかけている。猫耳は普通女の子に合ってかわいいんだけど、男にやってみた。女の子から、ナオ太君かわいい、って人気出るかなあ、って思ったんだけど。どうも今ひとつ(笑)。
「ニナモリに移ったのは、頭がぶつかった時」
そうですね。

(Advice)
「動きが不気味ですね」
ニナモリは可憐で理知的で頭がいいんだけど、恐がると異常な動きをするとギャップが出て恐いかな、って。真面目なやつが切れると恐いかな、と。

(カバレフスキー:「道化師」よりギャロップ)
この音楽は作画監督の平松さんが、平松さんはクラシック大好きで、ここ合うと思いますよって言われた。僕はクラシックファンじゃなかったから、これは日本の運動会でかかる曲なので、これで行こう、と。

「お弁当の包みに何か書いてありました」
ラバーに丸で囲ってて。マルキドカラバって説明するのがめんどくさいから弁当箱の裏ですって言っちゃえばいいって、平松さんに書いてもらった。誰も気が付かなかった。

(だてよ)
「これどういう意味?」
うーん、なんとなく、それまでは自分を偽って優等生っぽく、子供なのに大人っぽく偽って生きていた。ニナモリは。ナオ太も。この事件でニナモリは変わった。いいかどうかはともかく。自分を偽るより、人を偽った方が大人かなと。そっちの方がよく生きられるよ。そんな気がした。女の人だったら男を騙した方がいいだろうと。
「そういう女性の方が」
いや、騙される方はたまったもんじゃないけど(笑)。でも女の人はそっちの方がいいでしょう(笑)。ニナモリはいい女になりましたと。
「他人を騙す女はいい女(笑)」
そうです(笑)。

(Ride on shooting star)
「この実写の部分はどこで撮影されたんですか?」
ガイナックスの近く、ほとんど。コマ送りのところは、ものすごい大変だった。肉体労働だから。この時点でもう壊れて動いてないんだけど、動かないバイクを押して立て押して立て、しかも立たないから下に物を置いてるんですよ。
「クレイアニメーションみたいな」
そう。すごい大変。

第四話 「フリキリ」

「最初は野球の話から、なぜ野球を?」
好きだから。プロ野球も、アマチュアも盛ん。小学生中学生、みんな盛ん。就職しても日曜日にだけチーム作って野球やってる。この人たちもそうで、地域の野球チーム。僕は野球うまくないけど見るのは好き。アマチュアの野球もプロ野球も好き。だからお兄さんは野球選手にした。アニメスタジオでもある。スタジオごとに野球チームを作っている。僕はあまりやらないけど。

「マーシャンズっていうのは?」
自分がコンピューターゲームで自分でセルフエディットで作る時に、火星マーシャンズにする。ハル子のユニフォームのモデルは近鉄。ずーっと弱かったけど今年優勝した。チームは好きじゃないけどユニフォームが好き。ホットパンツははいていないけど。今回だけ作画監督やっている小倉さんがいる。だから今回だけ絵が独特。
「話も独特で」

「アマラオ登場ですね。ベスパですか?」
いや、これは日本製60年代に作られていたラビットと言うやつ。ベスパより少なくて、好きな人が使っている。
「眉毛は海苔?」
アップの時に見えているのは海苔をテクスチャーではっている。最初はツインピークスの主人公の捜査官がテレコに報告している。本当にいるのか、って感じ。普通の人なんだけど、なんか変だ、って言うのを考えていた。男っぽく見えるんだけど、よく見るとそれつけ眉毛じゃないの?っていうアイディアが出て、それで。あんな形だから海苔でいいよって、実際の海苔をスキャンして。

(STALKER)
「ここはSFアニメっぽいですよね」
政府の一部は宇宙人の勢力があるって言うのを知っていて、それが入ってこないようにコントロールしている。ハル子は違法に入っている人。入国管理局がハル子のチェックをしている。

「ここの辛いっていう課題はアマラオと同じような人間」
そうですね。ナオ太がそのまま大きくなったのがアマラオ。
「アマラオってのはどこからつけた?」
日本のサッカーリーグ東京FCでブラジル人の点取り屋がアマラオ。漢字を当てはめて。

「火星のマーシャン?」
あのチームは全部、火って言う字が。カンチは帽子を被れないからモニターに出してる。
「パンツ脱げてた、2度目ですよね」
アニメーターの遊び。こっちから指示を出したわけではない。

「本当にカモンを殺してしまったのですか?」
血を流しているのはアンドロイドのカモン。最初は直接殴っちゃおうかと思ったけどちょっと問題があるかな、と思って間接的にした。ハル子とカモンの間に嫉妬してナオ太が殴る、と言うところから広げていった。この辺は小倉さんの独特のセンスでやった。日本で金属バット殺人事件というバイオレンスな事件があって、親が子供を金属バットで殴り殺す事件がちょっと前にいくつかあって、それを参考にしている。

「ミユミユがハル子の人形を殺したのは?」
イメージ映像。ハル子にあこがれていたのに、自分が軽蔑している父親とくっつくことでハル子のイメージが汚れてしまった。小倉さんは古い60年代の邦画が好きで当時アーティスティック名映画があって、難しい表現をやりたがる。(ATGのことか?)

アマラオの声の人も舞台が専門で、ハル子の人と同じ劇団。
「今回はアフレコが初めての人が多いですね。そっちの方が多いくらい」
そうですね。僕もハリコが始めてて、チェックして、チェックして大変だった。
「声質を一番重視して選んだ」
そうですね。
「ここもまた不気味な。あのゴキブリは」
あれは写真をテクスチャーではめ込んで作ってるんですよ。

「恐怖の大王って」
日本で有名なノストラダムスの大予言で、1999年に日本が滅ぶっていう噂が広まって誰でも知ってた。でも結局来なかった。これが発売されたのは2000年だからもう終わってたんだけど、マミ美みたいなタイプは、終わってくれた方がせいせいするわって思ってた。
「日本人はそういう考えの人が多いんですか?」
そんなことはないと思うけど、若い人の間ではいいことでも悪いことでもいいから何かすごいことが起きないかな、と言うメンタリティがあったことは確か。

「カモンはどれくらい死んでたんですか?」
あまり考えてないなあ。
「ずいぶん干からびてたから」

頭に穴が開いてるので、頭に手を入れて向こう側から引っ張ろうとしている。
「みんな鼻血出てる、これって日本独特。実際は出ないけど」
「ナオ太のギターは?」
有名なフライングVっていうギブソンのギターです。当初はハル子のギターをフライングVにするという案もあった。そっちの方が分かりやすいとキャラクターデザインの貞本さんに言われた。けど僕がリッケンバッカーにこだわりたいと。それでナオ太のほうに回した。

(タッくんバット振っちゃった)
「バットを振ったってのはどういう意味ですか?」
バットを振るやつと振らないやつと言う分け方をした。この話の冒頭ではバッターボックスに立ってるのに振らないで三振する。やる気が無いというか、バットを振ることによって結果を出したくない。自分の限界を見たくない。バットを振らないと、振ったらホームランかもしれない、という可能性は残る。ちょっといいわけっていうか、担保が残る。そういうホームランか三振か。

マミ美はナオ太がバットを振らない男だから自分のそばにおいていた。だからマミ美はがっかり、つまり男だと。つまり危険だということですよ。今まではナオ太かわいい、かわいい。とマミ美が イニシアティブを握っていたんだけど、ナオ太がバットを振る男だとイニシアティブをナオ太に奪われてしまう。マミ美にとってはそれが困る。
「ナオ太的には成長したと言うことですね」
そうそう。

「エンディングテーマに出てくる女性は?」
本谷有希子といって、劇団本谷有希子というアンダーグラウンドの劇団を主催している。この当時はアンダーグラウンドの役者さんだった。この前にやった 「彼氏彼女の事情」 という作品で一回だけ声優をやったことがある。知り合いでかわいい子といったらこの人ぐらいしか知らなかったので、友達感覚で出てもらった。

(予告編)
だんだん絵が間に合わなくなってきた。
とりあえず4カットか5カットだけ作ってもらったんだけど、かっこいい、と評判だった。

第五話 「ブラブレ」

サバイバルゲームはアメリカでもあるんですか?エアガンを使った
「ピントボールならあります」
BB弾と言ってちっこいプラスティックの弾を撃つ。
「鳩いいですね」
ジョン・ウーの作品には毎回意味不明に鳩が出てくるので、こっちも意味不明に鳩を出してみた。

「今のはルパン三世の物まね」
そうですね。二系統あってカリオストロの城では緑のジャケットなんだけど、原作者の人は赤いジャケットがいい、と言っていた。アニメの一部のスタッフの人が、赤は下品だから緑で、と対立があって、それを皮肉った。第四話ではギターとバットが意図的に混同しているんだけど、今度はギターと銃を。あれさっきはギターだったけど銃になってるよね、って。ルパン三世の得意のギャグですね。裸になって、それで決めの絵になって。ドジなんだけど、ストップモーションになると。

「ブラブレの意味は?」
えっと、ブライドブレットだったかな、脆い弾丸、と言う意味。を短くした。後のナオ太の運命を暗示している。
「最初はラブブレッドだと思ってた」
ブラを反対にした。

「ここサウスパーク(笑)」
スタッフが一時期はまっていた。1回やりたいと。
「日本でもやってたんですか?」
衛星放送だけだった。ので、それほど爆発ブームではなかったけど、好きな人の間では流行っていた。
「ジョークが訳し辛いですよね」
そうですね。そういう意味じゃあ、全部のギャグはわからなかっただろうね。フリクリがアメリカに持っていくとわからないように。ただ、毒のあるギャグだとは分かった。ユダヤ人ネタとか。連発されている。アメリカのテレビ番組のパロディまではわからなかった。

(あさげ、ひるげ、なんかやばげ)
この辺のセリフには何の意味もない。訳される方申し訳ないです。
「結構変えました。ここ」
「この作品を作った時は、アメリカでリリースされるとは思っていなかったんですか?」
思ってなかった。国内的なギャグを連発したので。
「今後の作品は国際的なギャグを」
いやー、どうなるかわからない。ちょっと考えてみます。あんまり内輪受けはやめとこうと。
「お願いします」
あはははははは(笑)

「ニナモリの髪型って毎回変わってますよね」
作画監督の平松さんが、ニナモリびいきなんです。だから服も変わるし、髪型も変わる。えこひいきしてます。ナオ太とマミ美は一張羅なのに。ニナモリは毎回違う。

「今の銃は実写?」
いえ、3Gです。水鉄砲ってアメリカでもあるだろうけどこんな感じじゃないですよね?日本ではおもちゃっぽいチープな半透明なんだけど。
「いや、こっちでもありますよ」

三輪トラックって分からないですよね。日本でもないんだけど、戦後すぐの頃に三輪のトラックと言うのがあって、20年前くらいに絶滅してしまって。作画監督の平松さんが是非出したいって。
「懐かしいのかな」
いや、懐かしいって年でもないと思うけど。
「トラックの名前も右から左になってますね」
あれは割と日本では前から始めるっていうのはあるんですよ。結構前から書くってのはあります。

(スリーピーヘッドフットバシタイ)
ハル子は毎回コスプレさせる予定だったんですよ。一話では看護婦、二話でも看護婦、三話では家政婦、四話では美容師、美容院の人って感じで。
「アクション映画みたい」
ここでは今石がもう好きなだけやらしてくれって。彼がキーアニメーターになっている。

「喫茶店なんだけどラブホテル」
建物のデザインはラブホテル風にしている。日本の人が見れば分かる。
「この銃がシュートするっていうのは精神的な意味があるんですか?」
高ぶりがピークに達した。それと何かが出てくるっていうのをリンクしている。

(フリクリフリクラーーーー)
このシーンわかるのかな?魔法少女的な。
「マジカルガールって言ってますね」

「アマラオとハル子の関係は?」
数年前に、ナオ太とハル子のような関係で、アマラオの頭を使って何かしてた。アマラオの頭になにか仕打ちをしてたんでしょう。で、その時に、アマラオも迷惑を受けてたのにもかかわらずハル子が好きだった。好きだったのに、捨てられてしまった、と。ナオ太とアマラオは似ていると。同じような関係。アイコンアニメーションってのは知ってるのかな?何かに乗ってスカイサーフィンをすると。オリジナル作品、一番最初に作った作品のパロディ。

「このロボットは手?」
そうですね。
「ここにも新しいギターが」
そうですね。最初何にするか迷っていて、デジキャラットの監督の桜井さんと言う人がすっごいギターマニアで、その人と話して決めた。
「桜井監督はウクレレを持ち歩いていて」
そうですね。ベースがたくさん合って、このベースもハル子のベースも持っている。

「手に穴が開いているのって」
最後にアトムスクがカンチの一撃によって大事なところが吹っ飛んだ。それがカモンの近くに落ちた。それがないと完全には機能しない。それが六話につながる。
「てっきりキリスト教のやつかな、と。やっぱりアメリカ人だなあ」

「キャラデザの話を」
安野モヨコさん。レディースコミックで、その人の絵が好きで。貞本さんも気になっていたみたいで、ハル子はこの人っぽい感じで。と言って。貞本さんとモヨコさんは友達だったみたいなんですね。なので個人的にパクるからいい?と言ったらしいです(笑)。正確に言うとそんなに似てはいないんですけど、ファッションの感じとか瞳の中の処理に影響があるって感じですね。

(ああ、たぶん)
「あれは鶴巻さんの声?」
そう。僕が出てごまかすしかないな、と。アフレコの当日に書きました。

第六話 「フリクラ」

「小学生はお箸の使い方とか習うものではないですよね」
そうですね。家庭で習うんだけど。僕の小学校の時は箸じゃなくて先割れスプーンだった。スプーンとフォークが合体したようなもの。最近は箸に戻そうっていう運動があって、そっちの方が器用になるし、日本の文化だし。

「先割れって呼ばれてたんですかね?」
そうですね。
「ちょっとエロいですよね」
小学校の時はエロいと思ってなかったけど、ガクはエロい方に勝手に勘違いしていくキャラ。マサシとニナモリはそうじゃないんだけど。ガクだけ勘違いしている。

(最初からアイロンっぽかったし)
「これは自分自身に対するツッコミですか?」
まあアイロンなんで、って。ちょっと大げさにやってるのでわからない人もいるだろうけど、アマラオと間接キスをしてぞっとしてると。

「子猫はいなくなっちゃったんですね」
マミ美が望むナオ太ではいなくなったと。猫のタッくんもいなくなって、代わりにマミ美の心を癒すロボットのタッくんが出てくるんだけど、これが町をピンチに追い込むと。
(ロボットのタッくん)
このデザイン気に入ってるんですけど。
「かわいいですよね」

「結構缶ジュースとか出てきますよね」
僕とかは割としょっちゅう飲んでるので、身近な感じですね。
「アトムスクの名前の由来」
アメリカのSF小説家のデビュー作らしいんですよ。どういう意味かも分からない。読んだことも無い。

また一話と同じ漫画なんですけど。一話の時に二度とやるな、っていわれてるんだけど、またやってます。一話より動いてます。一度やったから、一話のときより効率がいいんですよ。楽にできてるらしいです。
(電気あんまー)
「子供の遊びですよね」

今のところは週刊連載漫画でよくあるんですけど、作家さんが疲れて間に合わなくなると鉛筆書きになったりして、だんだん白くなっていくと、時々あるんですよ、そういうことが。疲れると手抜きになっていく。
「最終回なので」
疲れた感じを。
「スケジュール、タイトでしたか?」
そうですね。発売が6巻だけ1ヶ月延びたんですよ。

「オーディションのこと」
ハル子とカモン以外はオーディション。二人は声優を決めてからキャラを発注した。全部で延べ人数100人くらいは来たと思う。わがまま言わせてもらって、声の質だけで選んだ。だから子役とかも使ってるんだけどまあ、うまくいったかな、と。僕自身声優さんがうまくても、うまく流れちゃうよりも声に引っ掛かりがあって、印象に残る声のほうがいい。ちょっと気になる声、ってのを選びました。

「ハル子のブレスレットはなんかの機械?」
当初の設定だとハル子は警察官なんですよ。アトムスクとは敵対側にいるんだけど恋愛関係にあって、アトムスクも手錠をしている。一度捕まえたんだけど離れ離れになった。それをもう一回自分の側に取り戻したいハル子。最後になって設定が変わってきたので、ただの方位磁石みたいになっている。一応最後に出てくるアトムスクも手錠をしている。

(周辺ユニットの残骸しか残されていません)
これは五話で手に開いた穴の正体。
「この携帯はどこから」
今は高校生みんな携帯持ってるから、かっぱらってきたんじゃないですか。カップヌードルってアメリカってたくさんあるの?
「ないですね」
こっちはコンビニの一角を占めるほどある。ちなみにあのでかい手は僕の手です。僕の手を取り込んでテクスチャーで張ってる

「マミ美が危ない方向に行っていますね」
二話で放火しているから、やばいですからね。猫もナオ太もタスクもいなくなって、ターミナルコアに延々と恨みをやっていると大きくなって、マミ美の恨みが街を大ピンチに陥ると言う設定が生まれた。

ミヤジュンの車は三話のときに赤いフォルクスワーゲンだったんだけどつぶされて、新しいビートルを新車で買った。
「日本でも走ってますか?」
走ってます。
「手に入らないって」
日本での発売が送れたので、並行輸入って感じで買ってたんだけど、今はディーラーから買える。

「偶然にタッくんとターミナルコアがつながってる」
いや、あれは最初はタッくんって名前は決まっていたので、「た」 の付く何か無いか、で、ターミナルコアにした。榎戸さんと辞書を延々と調べた覚えがあります。

「カンチはターミナルコアの一部だったんですか?」
そうですね。しかもアトムスクの力を使ってターミナルコアがこの手を動かす設定。ここでターミナルコアがいってもアトムスクの力はここにはない、なぜならナオ太と一体化しないと、赤カンチの力は出ない。アトムスクの力は出せないから、ここで青カンチを取り込んでも力はすべて発揮できないからうまく同化できない。ナオ太と同化しないとアトムスクの力を使ってこの手を動かせない。

「しわって手相ですか?」
そうです。
「アトムスクのマークって変わってますよね」
最初は二重になっているだけなんだけど、細かく見るとギザギザがあると。あれは日本語の 「大人」 って字を逆さにしてデザイン化した。
(手が動くシーン)
このシーンもいちいちとった。ちょっとモーフィングとか使ってますけど。

「メディカルメカニカはアイロンを見ながら」
見てないけど、SFアイロンぽく見えるように。
「何でアイロン?」
最初はデザインがおもしろかったからだけど、平行圧力っていうか、しわを伸ばして、ハル子とか時々ぽこぽこ出てくるおもしろい人間をつまらない人間にする象徴。最終的にはすごいよかった。最初はぜんぜん考えてなかったけど。重そうなかんじ。身の回りで重そうなもの、でアイロン。

ああいうツインネックのギターってのがある。それを出したかった。
「ナオ太の持ってたギターがツインに合体した。」
今回の話の冒頭で、赤い体に緑のしましまの男が出てくるんだけど、あれはアマラオの空想の産物。鳥形の宇宙人。ベスパの音は本物。僕のやつ。この頃は動いた
「貴重な音、二度とならない」
いや、そんなことはない。

「タッくんはまだ子供だからって二度言うんですよね」
意味が違うと。最初の時は子供の癖に大人ぶっているナオ太が気に入らなくて言う。最後はもう子供らしくなったナオ太を認めている。ナオ太の成長を。子供の癖に大人ぶっているより、子供は子供らしく振舞った方が大人っぽい。
「そこにfooly coolyって出てくる」
最初から考えてたわけじゃないけど一応何かで出そうと。

「ミユミユの声が?になってるけどあれは誰?」
エヴァの庵野秀明が友情出演。あえて名前は出さない。
「言っていいの?」
みんな知ってると思うよ。
「自分から進んで?」
やってくれない?って言ったら引き受けてくれた。もともとエヴァでもオペレーターの声とかやってる。持ちキャラクターは無いけどやってる。

「鶴巻さんは予告シーンだけ」
そうです。マイク栄えする声としない声があって、庵野監督の声は拾うと響くけど、僕の声は響かない。